本日、校了!「あう」黒川精一さんインタビュー第2回目 更新
2017
本日、校了!のカテゴリー「あう」で、
黒川精一さんインタビュー第2回目が更新されていました。
あー、待ちどおしかったぁ。
今回のテーマは、
「市場にない、売れる本」をつくるにはどうすればいいか?
この「市場にない」という点に、ピターッとはまる企画でヒットがでたとき、
編集力のすごさっていうのを、より多くのひとに感じてもらうことができるんじゃないでしょうか。
まさに、編集者の醍醐味的なポイントですよね。
第2回目は、「すぐに真似できない方法」と「すぐに真似できる方法」の両方が紹介されていました。
まず、残念ながら(私では)「すぐに真似できない方法」として紹介されていたのが、
自分の企画に類似した書籍がすでに市場に出回っていないかをチェックする手段、「パブライン」です。
パブラインというのは、紀伊国屋書店が提供するPOSデータを公表するシステムのことです。POSデータは「Point of Sales(ポイント・オブ・セールス)」の略で、「売上データ」のことなんですが、
各書店では、商品についているバーコードをスキャナーで読み取ると同時に、POSデータが伝わるようになっているんですね。
それを、出版社向けに公開しているのが「パブライン」です。
ただ、残念ながらパブラインは出版社向けのサービスなので、
一般人は利用できないようです。
紀伊国屋書店以外にもこうしたPOSデータの公開システムはあるようですが、やはりどれも書店向け。
なので、ちょっとフリーランスの私が活用するのは難しそうです。
ですが、今回も「すぐに真似できる方法」はありましたよ!
それが、「ありきたりな企画を、新鮮で魅力的な企画に変える方法」です。
黒川さんはその方法を、「商品を変えるか、お客さんを変えるか」の2つだとおっしゃっていました。
たとえば、「商品を変える」場合には、ありきたりな商品に意外なものと「組み合わせ」てみる。
インタビューでは「サンドウィッチ」を例に、
青空×サンドイッチ、寝る前×サンドイッチ、おせち×サンドイッチ、暴力×サンドイッチ、長寿×サンドイッチ、真夜中のサンドイッチ、トヨタのサンドイッチ、サンドイッチ・マネジメント……
みたいな組み合わせがあげられていました。昨今流行っている「健康麻雀」とかも、このタイプですよね。
そしてもう一つの、「お客さんを変える」というのは、
平たくいうと「別のくくりにしてあげる」こと。これによって、買ってくれるお客さんの層を広げる(変える)イメージです。
具体的には、先ほどの「サンドウィッチ」なら、
サンドウィッチは「時間がないとき」に食べることが多いから、時間の使い方に関心があるビジネスマン向けに『多忙な一流ビジネスパーソンのための 片手で食べられる食べもの』なんていう企画や、
「健康」をテーマに自分で食事をつくる気力がなくなってしまった中高年向けの企画を練るようなイメージ。
これ、脳内ブレストでもできるから
孤独なフリーランスでも、すぐに取り入れられる!またまたすっごい!
今回も、みちーっと密度の濃い内容に釘付けでした。
即実践です!